ガイド日誌

王の山紀行

投稿日:2012年3月21日 更新日:

2012321日  春分の日は予想外の晴天。車窓からの八ヶ岳も南アルプスも未だ真っ白に雪化粧したまま、まぶしい。

今回は先輩ガイドK氏の個人ガイドをフォローしての山行。
今シーズンを締めくくる大切なガイディングだ。

「王岳」は御坂山地の西方に位置し、御坂の山の中ではどちらかといえば地味な存在かもしれない。甲府方面から眺めると王岳、三方分山、蛾ヶ岳はともに平な山頂を等間隔に並べ、慣れるまでは中々見分けにくいものだ。

西湖畔の根場からのコースは古民家を移築した「いやしの郷」脇を抜け、本沢川沿いに林道をたどって、やがて尾根に取り付く。
根場は昭和41年の台風による王岳山腹からの土石流災害により、壊滅的被害を受けた場所だが、今はその痕跡をさがすのも難しい程にきれいになっている。

尾根の登りは中々の急登だが、アセビやシデ、ブナの林相が様々に目を楽しませてくれる。
未だ芽吹きの気配すらない梢越しには、谷を隔てて雪頭ヶ岳の白く霧氷に彩られた頂が輝いている。
登り着いた鍵掛峠からは秀麗富士の頂も顔を覗かせる。

そこから一登りした鍵掛のピークで「ほっとひといきの」ティータイムとなった。
ここでK氏お手製のイギリス仕込みのスコーンとジャムが飛び出すと座は一気に盛り上がる。
元山ガールの面々もスコーンのレシピに聞き入り、ジャムや文旦のピールの出来に目を見張る。
小生のコーヒーも多少花を添えただろうか。

立ち枯れのブナが目立ついくつかの小ピークを上り下りするとやがて残雪が現れる。
アイゼンを付け、最後の登りを超えるといきなり王岳山頂に飛び出した。
南面は苅り払われ、富士の展望が素晴らしい。

ゆっくり昼食タイムを取り、暖かい日差しを満喫する。
ほんのり春霞の漂う青空には、トビの声が高く谺して、今季最後の山行をほがらかに締め括ってくれていた。

スタート前のレクチャー。今日のテーマは「冬芽」。

「いやしの郷」を抜けて。

歩き始めて早速テーマが見つかった。

林道を行く。

アセビのトンネル。

稜線付近はブナやシデが多い。

鍵掛のピークでイングリッシュスタイルのティータイム。

君には君の試練があるね。

稜線を辿る。ブナの立ち枯れが目につく。

残雪が出て来た。

山頂にて。何がそんなに可笑しいの?

再び林道へ。里も近い。

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