ガイド日誌

Skywalkers~3000mの稜線を旅する

投稿日:2012年7月3日 更新日:

今日は雨。
八ヶ岳の山麓も重く雲がたれ込めて、細かい雨滴が木々の葉を濡らしています。

一昨日北岳から戻りました。
この時期恒例の「キタダケソウと北岳~間ノ岳縦走」ツアーでは新潟のお客様をご案内して3000m超えの生活をご一緒させていただきました。
例年ではこのキタダケソウの最盛期には丁度梅雨の最盛期とも重なるので、雨具を着ての憂鬱な登降が付き物ですが、今回高山域は晴天続き、珍しく最初の二日間は降られずに済みました。

花は例年に比べ少し遅く、キタダケソウ以外はまさに咲き始めたばかり。それでも長い雪の季節を耐え抜いて今まさに花開かんとするその姿には高貴な力強さがみなぎって、やがて山肌を埋め尽くす姿を彷彿とさせるに十分なものがありました。

花以外にこの時期忘れてはならないのが残雪です。
山襞を埋める雪渓が描き出す縞模様は芽吹き始めたダケカンバやナナカマドの新緑をきらめかせた黒木の森とのコントラストを浮かび上がらせ、青空の下に絶好の被写体を提供してくれます。
また山頂付近の緩やかな雪の斜面は苦しい登降を忘れさせてくれる日本一高いアトラクションフィールドでもあるんですね。

雲海の上にひときわ抜き出る富士の姿、周囲を取り巻く南アルプスの高峰達、そしていつもその姿を望む事で私たちの心を湧かせてくれる槍ヶ岳、上越国境の山々、忘れてはならない我が八ヶ岳、3000mの空をゆく日本一高い縦走路からは思い出の、そしてあこがれの山々が遥かに見渡せました。

梅雨時の山には雨が付き物。でも時にはこんな素敵なプレゼントが用意されている事もあります。

Because it is there…。なぜなら、そこにそれがあるから。(ジョージ・レイ・マロリー)

北岳への山旅はこの吊り橋を渡るところから始まります。

最初に出迎えてくれたのはサンカヨウ。

御池小屋の夕食。飲み助には有り難いメニュー。

小屋からの鳳凰三山。夕焼け雲が明日の好天を予想させます。

小屋の朝。快晴。

お約束の逆さ北岳が御池に写ります。

朝日差す「草すべり」。ここが苦しいところ。

高山では今がお花見時。

お花畑ではシナノキンバイが咲き始めていました。

稜線に上がれば甲斐駒と八ヶ岳が姿を見せます。

咲き始めたイワウメ。

稜線からの富士山。

肩の小屋を眼下に山頂を目指します。

下って登れば日本で二番目に高い場所。

間ノ岳を彼方に見て。黒川紀章が設計した山荘も小さく見えますね。

山頂を越えれば。

今年も巡り会えました。昭和6年に偶然発見された北岳の固有種キタダケソウ。絶滅危惧種。

撮影者に囲まれて。人気者だね。

花の後は間ノ岳を目指します。こちらも日本第四位ですぞ。

山頂付近の雪渓で多分日本最高所でのシリセード!まさか富士山じゃ出来んだろう。

これが天空の散歩道。壮快!

キバナシャクナゲと農鳥岳。絵になります。

下山日のみ雨になりました。ハクサンイチゲも水滴を纏って。

再び山頂を越えて。ガスガスです。

オヤマノエンドウもいっそう妖艶に。

ハハコヨモギ。霧に濡れた姿はエーデルワイスのようでした。

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