山想

高嶺の花(2)

投稿日:2012年7月16日 更新日:

高山とは?と聞かれれば、標高2500m以上の高度を持った山と答えるのが普通。
では高山植物は?と言われると、高山にある植物と答えたくなるけれど実は半分は間違い。

確かに南北中央アルプス、八ヶ岳などを初めとする中部山岳では2500m前後の標高に見られる花はほとんど高山植物になるけれど、これが北海道や千島列島などに行くと平地でも当たり前に生えていることもある。つまり緯度が上がると気候もそれに連れ寒冷へと変化して、低地が高山植物と言われる植物の生息適地となる訳だ。だから正確には森林限界を越えたエリアに生息する植物が高山植物ということになる。

三叉峰から奥の院までの途中にある鞍部にはヤツガタケキスミレが群落を作っている。その中にまばらにウルップソウが混じっているのも嬉しいコントラストだ。
その先には僅かだけれどコマクサも見ることが出来る。ロープで区切られた右側の崩壊斜面には人為的にか自然に流れたものか珍しく佐久側にもコマクサの株が点々と降り始めている。
たくましいものだ。

奥の院の山頂標識はかなり傾いていた。
沸き上がるガスの中にイワヒバリの声が大きく響いている。

見事なイワカガミの株を飽かず眺めてから下山に掛かった。
登りでペースアップしすぎたせいか足が重い。
ほとんど登りと同じ時間をかけて下った下界では穏やかな夕暮れの高原が広がっていた。
夏も近いね。

 

コマクサも咲き始めた。

岩の隙間にはイワヒゲが遠慮がちに根付いている。

こうして見るとハクサンイチゲも中々なクライマー。

こんな色の濃いイワカガミは初めて。

杣添尾根を下降し始めると赤岳が姿を現した。

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