登山日誌

雲の上は晴れでした

投稿日:2018年2月23日 更新日:

 

昨日は1月の菰釣山以来スノーシューガイドばかりでなまった体に活を入れるために、今期初めて権現岳まで往復しました。

天女山基部からスタートする今回のコースは自宅から登山口まで歩いても行ける程近くなので、出発はいつも7時過ぎ。
今回は7時40分にスタートしました。
このコース、トレースさえあれば冬期でも南八ヶ岳の中では比較的容易に山頂に達することができるので近年登山者が急増。週末となれば駐車スペースがすぐに埋まってしまう程の人気です。
初冬期から圧雪された登山道はアイゼンがよく効き、確かに歩き易さが実感できます。

この日は平日とあってか先行者は1組だけ。
それもかなり下部で追い抜いたので結局山頂まで一人旅となりました。
天候は曇りで時折日が射す程度。晴天を選んで登る余裕もなかったのでまずは行けるところまでとの思いで淡々と高度を稼ぎます。
前三ッ頭から眺める三ツ頭にも厚く雲が掛かり、前途暗澹。
それでも時折覗く青空に期待をかけ三ツ頭を目指します。
ところが予想外にも観音平への分岐の展望地へ出ると青空の下、見事な山岳パノラマが広がりました。
これでようやく重い思いをして担いできた一眼レフの出番があるというものです。

寒風の中、暫し三ッ頭のピークから眼前に聳える鋭角な権現岳のピークや遠くに居並ぶ穂高や南アルプスの高峰を撮影した後で思い直して権現岳へと歩を進めました。

照りつける太陽をありがたく背中に感じながら、圧雪されたトレースをアイゼンの爪を効かせて踏みしめると、厳冬期の雪山を登る高揚感が久し振りに沸き上がってきました。

山頂からはヨーロッパアルプスを彷彿とさせる赤岳から阿弥陀の岩尾根やその背後に重なる横岳、硫黄岳、そして蓼科山の勇姿が眩しく目に飛び込んできます。
これぞこの季節にしか味わえない冬山の醍醐味といえるでしょう。

帰途は数人の登山者とすれ違いながら、曇りゆく天気に追われるように樹氷に覆われたシラビソの林間をひたすら下って16時過ぎには車に戻ることができました。

 

雲湧く権現岳。青空の下、雪の尾根が凛々しく突き上げます。

彼方には穂高の連稜が。

南西に目を転ずれば雲海の上に南アルプスの高峰が背比べ。

権現山頂の鉄鉾は何故か抜かれた状態でした。奉納されて長年風雨に晒されながらもその切っ先を天に向けていた姿が今は変わり果てています。
誰かが故意に抜いたとしたら、一体どういう心境だったんでしょうか。理解に苦しみます。

この標識もよく風に飛ばされずにいるものです。

山頂で偶然出会った知り合いのペンションオーナーに撮ってもらいました。
相変わらずのウェアです。

山頂からの展望。赤岳がまるでマッターホルンに見えるそうです。

こちらの阿弥陀岳はアイガー?

ギボシには雪が多く付いていました。右奥は車山と霧ヶ峰。

権現山頂には巨岩が三個鎮座まします。

その基部におかれた檜峰神社。

来し方を振り返ると三ッ頭からの尾根路が展望できます。

権現を下りながら振り返った風景。

すごい雪庇ですね。山梨側に落ちたらまず助かりません。

この日は随所で霧氷が見られました。

ヤマヒコノリにも白化粧。

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