登山日誌

源次郎岳

投稿日:2019年3月13日 更新日:

昨日は陽春の源次郎岳へ。

2月22日以来のプライベート山行でした。

5時起き、5時半スタートの予定が何と気づいたら既に7時。
あわてて飛び出してもスタート地点の「牛奥みはらしの丘」着が9時35分。
登り始めが10時という体たらくで先が思いやられます。

まずは恩若ノ峰のピークを目指すのですが、ここの取り付きでうろうろ。
登山標識というものが皆無なので登山地図とスマホの地図を見比べて、結局新しく付け替えられた道ではなく旧道を辿るはめに。
こちらは伐採の影響でかなり荒れていました。

春の陽気に励まされ南西尾根との分岐まで登ると恩若ノ峰は間もなくでした。
三角点以外目立つものは何も無いピーク。赤松と雑木に囲まれ展望は皆無です。

恩若ノ峰は撮影だけにして、早々に源次郎岳に向かいます。
ここからは最近トレラン大会用に整備されたとかですこぶる良路。
元々アップダウンの少ない尾根を全く荒れていない平坦な登山道が緩やかに貫いています。

木立越しながら右手には棚横手山方面、左手には小倉山から大菩薩にかけての展望が広がり、その奥には奥秩父の主脈や乾徳山、黒金山なども遠望できて飽きること無く歩を進めます。

標高1230m付近を過ぎるとようやく源次郎岳の直登コースが見えてきました。
ここからはこれまでの穏やかな良路と打って変わって急斜面のトラバースや足元の悪い痩せ尾根を辿る箇所が交互に現れます。
腐った雪も増えてきたので躊躇無くチェーンスパイクを装着。
準備万端に思われるかもしれませんが、後で6本爪アイゼンを持ってこなかったことを後悔するはめに。
何回か足を取られながら悪い箇所に張ってある固定ロープ(結構危ないくらいに細く劣化したものもあります)を頼りに何とか山頂にたどり着きました。

時既に14時10分。
それでも3月中旬の日差しは強烈に雪面に反射して周囲を伐採された山頂を輝かせます。
他の登山者に一人も会わないというのもそれはそれで寂しいものですが、全くトレースのない腐った雪に足跡を印しながら周囲の大展望を独り占めして暫し撮影に興じました。

とにかく山頂直下の悪い斜面が気になるので、昼食も行動食のみで早々に切り上げ下山にかかります。
少々大袈裟ですが登高時に決めていた懸垂の支度をして下山開始。
要所要所で立木を支点にして4ピッチ、30mロープではせいぜい13mぐらいづつしか降りられないので根気はいりますがいい練習になりました。
まず安心感が違います。

良路まで下って支度を解いてやっと一息。
既に日は大分傾いてきました。
恩若ノ峰まで戻ってもその先に未知の南西尾根が待っています。
ヘッデン歩きだけはご免なので先を急ぎます。

こんなに歩いたかなと思うくらい戻ってようやく恩若ノ峰分岐。
最後の休憩を取って後は南西尾根をひたすら下りました。

途中南アルプスの彼方に落ちんとする夕日が最後の残照を甲府盆地から塩山の市街地に投げかけ、薄紫に陰る町並みに所々反射する燻んだオレンジが精彩を添える光景は暫く眺めていたい程の美しさでした。

夕闇の足音がすぐそこに近づいているその時登山道の先に一つの黒い物体が出現。
何と大きな猪でした。
暫し視線を合わせ互いの出方を伺います。
一瞬防御策をとろうと身構えましたが、その距離約30m。
滅多に無いチャンスを逃すまいとシャルダーストラップのカメラクリップに手を伸ばした瞬間、先方からきびすを返して走り去って行きました。
日没後の獣との遭遇はやはり怖いな。

南西尾根後半部は樹林も途切れて束の間明るさが増します。
それでも既に予定時間を2時間近く超えた18時前。
遠く瞬く夜景には目もくれずトレラン張りの速歩で牛奥トンネルまでの区間を下り切りました。

最後は無念のヘッデン使用でしたが、一日誰とも会わない孤独な山行を無事歩き終えて本当にほっとした瞬間でした。

次からは早起きします!

 

スタート地点のみはらしの丘よりの展望。遠く白根三山がその名の通り美しく連なっていました。

入山口にある文殊院の標識。この先には登山口を示すものは何も無いので注意が必要。

ホトケノザが葡萄畑の縁を彩っていました。

白梅は満開でしたが紅梅は堅い蕾のまま。

唯一の登山口標識。登山道が付け替えられているのでここからの入山は避けた方が良い。

新旧どちらの登山道も一度害獣除けフェンスをくぐります。

ネズミサシの実。

新道に合流してからは整備された歩き易い道に変わります。

一旦尾根に上がると北西方面が展望できます。

暫くトラバースすると。

南西尾根との分岐に到着。

恩若ノ峰手前からは小倉山を見下ろせました。

ちょっとした岩場を上がって。

恩若ノ峰に到着。

これが無いと分からない程の林間の小ピーク。

ド派手な二等三角点。

先を急ぎましょう。

源次郎直下まではこんな良路が続きます。いやがおうにも気分が上がるナ。

この木何の樹?

この辺りが尾根の最高点?

雪が出てきました。

ブナも出てきました。

腐った滑り易い雪。

ようやく源次郎岳に取り付きます。簡単そうに見えましたが…。

古色なす標識。釘打ちです。

やがて固定ロープが出現。聞いてないな〜。

山オヤジも出現。

取り敢えず直下まで来ました。

雪もこのくらい。

あと一息。

思いがけず広い山頂。足跡も無し。

三角点は三等。

除伐した丸太で作った椅子やベンチがあちこちに。

富士山方面も。

金峰山方面も。(多分うっすらと八ヶ岳も)

証拠写真は外せませんね。

下山はこんな有様。

半分練習、半分マジです。急傾斜に腐った雪はホントに怖い。残雪期の源次郎岳は塩山方面から往復しないのが無難。嵯峨塩温泉に抜けましょう。

ここで?と笑われそうな写真。

薄暮の光。

終始大菩薩が見守ってくれました。

勝沼方面の夕景。明かりが恋しい逢魔ヶ刻。イノシシとの遭遇はもう少し手前で。

最後の10分のみヘッデンのお世話に。

トンネルの明かりでも嬉しいもの。

100万ドルの夜景です(死語かな?)。この後ぶどうの丘の天空の湯へ直行しました。

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