登山日誌

剱岳とウルップソウ〜白馬の稜線から

投稿日:2019年6月27日 更新日:

昨日(6月26日)は白馬岳へ偵察山行。
梅雨の中休みとなった素晴らしい晴天に恵まれ、数年振りの雪渓登降と稜線からの残雪鮮やかな高峰の展望を満喫してきました。

本来は一泊二日で鑓温泉経由の周遊ルートを計画していたのですが、二日目の雨天予報と残雪の多さ、温泉下部の雪渓での滑落事故が多発しているという情報により尻尾を巻いて退散。
結果的に日帰りの強行偵察となったのは少なからず誤算でした。

期待した稜線の花は不発。それでも白馬尻周辺ではシラネアオイやサンカヨウ、そしてニリンソウとキヌガサソウの群落に出会え、まさにこの時期にしか味わえない雪国の花々に癒された結果的には貴重な一日となりました。

思いの外残雪の多い大雪渓ではこの冬はあまり出番の無かった12本アイゼンも活躍の場を得て、それに伴う筋肉痛もなまった身体に活を入れてくれるという夏に向けての貴重なトレーニングになったことも大きな収穫。

今週末は北岳。
例年になく見頃だと言うキタダケソウは待っていてくれるでしょうか?

 

 

朝の猿倉駐車場。

猿倉荘では大学生が出発準備。地質調査の機材を荷揚げしていました。

白馬尻までの林道を彩っていたタニウツギ。蕾から満開の状態まで終始楽しめました。

ノビネチドリ。八ヶ岳では見かけない蘭です。

林道途中からの小蓮華の稜線。

ズダヤクシュもひときわ大きい。

イタドリ?いつもその大きさに圧倒される。

キヌガサソウ。まだ咲き始めの株が多かった。

朝のサンカヨウ。夜露に濡れて半分程透明になっています。

憧れの花、シラネアオイ。この花に会えただけでも来た甲斐があります。

白馬尻からはヘルメット装着。

小屋の脇から雪渓に乗ります。

二週間程前に起きたという山腹の崩壊跡。これだけの量の土石流が流れれば、巻き込まれたら完全にアウトです。消えたことすら分からないでしょう。

この頃はまだ余裕。

下部の景色。下山者2名と登山者1名。登山者は上の小屋の歩荷さん。あっという間に抜かれました。落石も凄い量。

傾斜が増してきたので、

アイゼン装着。

中央の沢筋の上部、白く見える岩壁が崩落したようです。

これは別系統の落石。

丁度航路が真上を通っているんでしょう。ロケットかと思わせる飛行機雲が垂直に伸びています。右下方に見えるのが歩荷さん。終始ノーアイゼンで登ってました。

日が高くなるにつれ雪渓上にはガスが湧き出します。

大雪渓上部は傾斜も増します。中央の小尾根が夏道。歩荷さんはここを上がって行きました。アイゼン外すのが面倒なので左斜面を直上。

写真では分かりにくいですが、結構な傾斜でふくらはぎに応えます。

露出した大岩。本体はこの下に。

杓子に続く岩峰が目立ちます。

僅かな区間だけアイゼンを脱いで夏道を歩けます。

それが終わると再びアイゼン装着。

大雪渓上部(小雪渓との区別がつきませんが)はトラバースルートが切ってありました。

避難小屋も出ています。

小雪渓の辺りで。笑顔を作っていますが結構キテます。

ガスに浮かぶ杓子が画になりますね。

頂上宿舎も営業開始。でも素通り。

稜線に出れば旭岳。

劔が見え出すと心も弾みます。

白馬山荘でようやく休憩。水を補給して、ポカリ500mlを一気飲み。暫しこの展望に見入りました。

12時15分山頂着。快晴の白馬山頂は初めてかもしれません。おまけに視界の範囲には誰もいないという独占状態で。
それにしてもにもパッキングが不格好ですね。上部は主にアイゼン、食料、ハイドレーションバッグです。日帰りするならもう少し置いてくるんだった。

雲の上にかすかに富士(写真中央)と八ヶ岳が。右には北岳、仙丈も。

一応登頂証拠写真。

懐かしの雪倉岳と朝日岳。かすかに朝日小屋も見えるんですが。

小蓮華への稜線も見え隠れ。

一等三角点。歴史を感じます。

南方面。彼方には槍穂も。

山頂付近のウルップソウはまだ堅い蕾。

ハクサンイチゲは咲き始めでした。

白馬開拓の祖、松沢貞逸の碑。

少し下ると頃合いの株も目につきます。

白馬のオヤマノエンドウは赤みが強い。実際にはもう少し赤いです。

山頂を振り返って。この辺りで雷鳥の鳴き声を聞きましたが姿は見えず。

満開のウルップソウ。ラピスラズリブルーがきれいです。

ツクモグサは終盤でしたが、比較的いいものも咲き残っていました。

こんな大株もあるんですね。八ヶ岳とは生える場所が違うのか、印象が大分違います。

一番良く目についたミヤマキンバイ。

シロウマナズナ?

頂上宿舎の脇で。ハクサンイチゲと杓子、白馬鑓。

同じくウルップソウ。いいアングルです。

再びガスに浮かぶ杓子岳。素晴らしく画になります。

小雪渓から大雪渓を見下ろして。吸い込まれそうな高度感。

サイドステップで確実に下降します。滑ったらアウトです。本当はこんな所で写真を撮ってはダメ。

何とか安全エリアまで下降。

最後にドラマティックな光景が広がりました。

憧れのシラネアオイは高嶺の花。見事な群落は雪渓両側の急斜面にあって近寄れません。写真はズームアップで。

キヌガサソウは目の前で。葉は10枚あります。

不思議な芽出し。ミヤマシシウドか?

陥没した雪渓。下には轟々たる流れが。

新鮮なエンレイソウ。

ニリンソウも旬でした。至る所に大群落を形成しています。

最後に接近撮影できる株を見つけてようやく心の平安を得ました。

サンカヨウも大群落があちこちに。

流れの畔にはオオバミゾホウズキがやはり群生。

イワカガミも。コイワカガミと違い背が高い。

イヌガンソクか?

グンバイズルもあるんですね。

カラマツソウも豪壮です。

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