ガイド日誌

夏最終・赤石岳から残花の荒川三山周遊(1)

投稿日:2019年9月2日 更新日:

 

8月21日から26日まで、個人ガイドで赤石岳から荒川三山を縦走してきました。

このコースを歩くのは何と7年振り。
ルートの詳細記憶も薄れていたり、部分的に登山道が付け替えられていたり、7年という歳月の長さを実感する山行でした。

赤石小屋では荒天のため停滞する場面もありましたが、その後の素晴らしい快晴の中、懐かしい赤石避難小屋の榎田さんとの再会などもあって、心地良く充実した稜線歩きを楽しむことができました。

ゲストにも今回の目標を達成していただき何より。
100名山完登まであと2座、ぜひ機会を見つけて達成していただきたいですね。

 

「道の駅なんぶ」の軒下にはツバメの巣が。ヒナは十分に育っていました。

初日は椹島ロッジに宿泊。翌日は大倉尾根をトレース。

ここまでがきついところ。

花の少ない尾根路で目を楽しませてくれたのはセリバシオガマ。

雨のあとなのでイワダレゴケも鮮やかです。

林床に彩りを添えるベニテングダケ。

判別が難しいですが、ヒメミヤマウズラでしょうか。小型で地味なランです。

カニコウモリは盛りでした。

この時期樹林帯で目立つのはこの花ぐらいしかありません。

ダイモンジソウ。ミヤマが付くのかどうか?

ようやく樹間から赤石岳の基部が見えてきました。

かつての避難小屋が建て替えられていたのにはびっくり。2009年初めてこのコースをトレースした時、すぐ先の赤石小屋に気づかず、ここで休んだ思い出の場所。その時はテン泊装備で椹島から一日で中岳避難小屋まで歩き、雨にめげて小屋に泊まった苦い思い出があります。おまけにシュラフを忘れる痛恨のミス。寝具を借りようとしたら期間外ということで断られ、テントにくるまって寝たのも今となっては笑い話。翌日4時半スタート。一気に飛ばして10時半に椹島に着いたんだから、まずまず健脚だったのかな。(後輩の山岳ガイドは1日で周遊したと言ってたので上には上がいますが)

この日は赤石小屋泊まり。docomoでも通話圏外なので小屋から10分の三角点まで歩いてようやく諸連絡と天気予報を確認。

この時点では富士山も望めました。

21日のヤマテン予報。翌日(23日)の大荒れ予報は見事的中。

夕方になって聖岳も姿を現しました。

7年振りの赤石小屋。

初日の夕食。豚肉の生姜焼き。

夕食後少しだけまったりタイム。

暮れ行く兎岳。好天を暗示させる空だったんですが。

三日目は大荒れのため停滞。写真では分かりづらいですが、かなりの雨と風でした。

山雑誌を読んで時間つぶし。

こんな人とここで再会するとは!

夕方になってようやく雨が上がりました。

二泊目の赤石小屋の夕食。この日は鮭のホイル焼き。味噌仕立てでした。連泊者には別メニューを出すところが凄い。因に三連泊の方もいて、メインはトンカツでした。

四日目は快晴。停滞中一緒に飲んだり話したりしてお世話になった皆さんと記念撮影。

富士見平からはこの絶景。

荒川三山もくっきりと見えました。

昭和19年に赤石岳山頂付近に墜落した陸軍九七式重爆の遭難碑。

この辺りのルートイメージはすっかり抜けていましたが、こんな感じだったんですね。

草付ではタカネグンナイフウロが盛り。

エゾシオガマも。

そして何といっても今回の花の主役はタカネマツムシソウ。これ程の規模の群落を見るのは初めての経験です。千枚岳のお花畑にも大群落が。

赤石沢北俣の流れ。稜線までもうひと頑張りです。

雲が多いながら終日富士山に見守られました。

タカネマツムシソウやミソガワソウが咲き乱れる登山道。ここを抜ければ稜線です。

縦走路に出れば赤石山頂も目の前。

駒ヶ根から飯田方面が一望のもと。恵那山もよく見えました。

赤石岳山頂到着。まずは一座。

一等三角点です。

赤石避難小屋と富士。

ぐっと来ますねこの言葉。

小屋番の榎田さんとちえ子さんと記念撮影。一緒に飲みたかったな。

何と私たちのためだけにちえ子さんがハーモニカを演奏してくださいました。感激!

この優しい笑顔が多くのファンを引きつけます。

未踏の百間洞ルート。こんな天気の時に歩きたい。

小赤石方面の展望。今日は荒川小屋泊予定なので後ろ髪を引かれる思いで赤石岳をスタート。

この晴天にもかかわらず雷鳥登場。

幼鳥も目の前に。三羽くらいいました。絶滅が危惧される中で嬉しい出会いです。

秋を告げる花トウヤクリンドウも咲き出していました。

チングルマはすでに綿毛に。

小赤石を過ぎると眼下に荒川小屋が見えてきます。まずは大聖寺平への下りをこなさないと。

荷揚げヘリが盛んに往復していました。

何とか16時過ぎに荒川小屋到着。15分遅れただけなのにカレーバイキングの夕食には間に合わず。¥1,000の普通のカレーを食しました。

水場への途中にはタカネコウリンカやマツムシソウが群生。

イワインチンも旬でした。

 

夏最終・赤石岳から残花の荒川三山周遊(2)に続きます。

-ガイド日誌

Copyright© フォレストフィールズ , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.